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中学側が考えた不登校支援はスクールカウンセラーの関わり

不登校
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息子が不登校になって学校側との接触もないまま手立てもなく過ごしていたのですが、あるきっかけでスクールカウンセラーが関わることになりました。

はっきり言って、スクールカウンセラーが関われば不登校が解決する、ということではありません。

でも本人にとって理解者という立ち位置であり、家族には関わり方のヒントを示してくれる存在になります。

このことによって私達にはどのような変化があったのかについてお話したいと思います。

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不登校ひきこもりの状況の停滞

息子はもう学校に行きたいということも一切言わなくなりました。

祖父母も私もそのことについて何も言わなくなりました。

諦めたというのもありますが、それよりも息子の険しい表情が怖くて何も言えなくなったという方が正しいと思います。

リラックスして会話ができることはなく、いつも過敏で緊張している様子がありました。

言葉一つ一つに敏感に反応し、こちらが何気なく言った言葉にみるみる怒りの顔になるのです。

そして、すごい勢いで言葉尻を捉えて文句を言います。

それでも祖父(私の父)にはまだそれほど逆らうこともなく、私には暴言でしたが、祖母に対しては今にも殴りかからんばかりに攻撃的なので、腫物に触るように遠巻きにしていました。

用事以外に部屋から出てくることはほとんどなく、私にも会いたがらない、あえて避けている様子に見えました。

中学側がスクールカウンセラーを派遣

実家は常に緊張状態でした。

私だけはそこに住んでいませんが、何をしていてもそのことが頭から離れません。

 

息子は、何かのきっかけでいきなり爆発しては祖父母に因縁をつけ、暴れていたようでした。

この時はまだ室内が破壊されるというほどはないですが、息子が大声を出してすごむだけでも、少なくとも祖母には恐怖でその都度私に電話がかかってきます。

私は、いつも何があっても対応できるようにスタンバイしていて、常に休まることはありませんでした。

第3者がきっかけだった

ある日のこと、私は不登校のことを知人に話しました。

その知人は私が一人で家を出て別居していることなど、多少の事情は知っていました。

あまり詳細なことを話したわけではありませんが、どう対応していいのか困っているというようなことを話してみたのです。

その知人は、かねてから付き合いのあった、すでに引退している元教育関係者の方にこの話を相談してくれたようでした。

 

そして、不登校で学校側から何の支援もなく放置になっていることはよくないと、どのようなルートだったのか息子の中学でも対策が検討されることになったようです。

突然学校から連絡があり、中学2年になった息子にスクールカウンセラーが付けられました。

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第一印象は何をしてくれるかわからない人

今のスクールカウンセラーがどのような雇用形態のどんな人かはわかりませんし、地域や学校によっても違うかもしれません。

当時は、中学の常勤というわけではなく、大学に籍を置いている臨床心理士でした。

複数の公立中学に派遣されているようで、息子の通う中学にも決まった曜日に固定で来られることになったのです。

会いに来ても拒否される

息子は登校してないので担任教師とも接触しないままです。

心理士の先生はその担任と同行で家庭訪問に来られました。

心理士の先生はまだ若い感じの物静かな男性でした。

いろいろ聞かれるかと思いましたが、私達とはあれこれ話をするわけではありませんでした。

そして息子にしてみれば全く知らない人であり、担任だのスクールカウンセラーだの言って来られても知ったことではなかったのでしょう。

いいとも悪いとも言わないけれどなかなか会おうともしませんでした。

そもそも挨拶ができたりうまくふるまえるのなら、このような状況にはなってないのかもしれません。

それから心理の先生は、週に1~2回ほど息子に会いに来て、拒否されたら帰るということを続けられました。

スクールカウンセラーは否定形を使わない

スクールカウンセラーと初めて接し、本当はもっと何か積極的に変えてくれることを期待していたので、前に進まない状況に実はがっかりしていたのが正直な気持ちです。

訪問してくれても息子に振り回されて申し訳なく、また、埒が明かない日々の繰り返しを頼りなくも感じました。

でも、息子にとってはこの根気のいる訪問に意味があったのでしょう。

息子は、気が向いた時に部屋の中と外とで言葉を交わすようにはなりました。

先生は何か言い聞かせたりするわけでなく、顔を見に来た、寄ってみた、遊びに来た、そんな感じでさらっと引き上げます。

そして私がどんなに息子の悪口を言って悲嘆に暮れても、先生は聞いてくれるけれども息子を否定する言葉は一切おっしゃいませんでした。

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カウンセラーを受け入れるようになった

息子がスクールカウンセラーの先生のことをどう思っていたのか、本音はわかりません。

でも、話し相手もない孤独な中にいて、唯一自分を気にかけてくれる人のことを悪く思うことはさすがにないかもしれません。

しかも自分に何かを強要したりせず、気分のムラがあっても認めてくれるのですから。

時間が経ち、先生と自室で話しこんで過ごすことが時々見られるようになりました。

それは不登校の生徒とカウンセラーという関係ではなく、仲の良い友達と二人で秘密の話をしているかのようでもありました。

心理の先生は二人でどんな話をしたということについて、私達家族には一切話しませんでした。

聞いたことを私達に教えてくれるものと思っていたので、これも意外でしたが、カウンセラーは本人との信頼関係が大事であり、家族の代理で本人と関わるのではないということを私も学びました。

まとめ

当時はカウンセラーの行動がもどかしく感じることもありました。

それが息子と距離を縮めていくのに必要な過程であったことは、今だからわかります。

そして、こちらから何かを訴えかけるのではなく、相手の表現や言葉を引き出すことが目的であり、それが重要であることも。

息子に関わってくれたカウンセラーは、最終的に息子に信頼されました。

その内容についてはまだ書いていこうと思います。

でも、カウンセラーと呼ばれる職種も資格はいろいろでレベルもかなり違うようです。

さらにその人の資質の影響も大きい職種だと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

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