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不登校の問題を甘えやずる休みと認識してしまう親

不登校
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不登校は、何か衝撃的な事件があって急に始まることもあるかもしれません。

ですがほとんどの場合、「これは不登校だ」と親が認識しない状態で、いつのまにかそうなっているパターンではないかと思います。

うちの場合、始まりは中学生の時でした。

そして情けないことに母親の私は、離れて住んでいたためにそれを知らずにいました。

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不登校は中学で始まった

私の家族関係は決して良好ではありませんでした。

私はシングルマザーで、幼かった息子と共に実家に戻ってきたのですが、息子が中学に上がる時に私だけが実家を出ました。

この背景については別の記事を参照下さい。

私は実家から車で5分ほどの距離に部屋を借りて住み、何かあれば実家にすぐに行くことができるようにしていました。

しかし実家に私の居場所はなく、私には敷居の高い場所でした。

中学1年の終わり頃、息子は学校を休みがちになりました。

そのことを私の母、つまり祖母は、私に一切言いませんでした。

電話で話しても実家に寄っても、そのことには触れませんでした。

以前から息子への対応には私と祖母の間で対立しこじれていて、この件も祖父母でかばっていたのでしょう。

そして説得を試みるものの次第に持て余すようになり、私に打ち明けることになります。

不登校の定義とは何か

不登校という言葉もいろいろな意味に使われ、登校拒否とも混同されたりしますが、文科省では次のように定義づけています。

不登校児童生徒」とは「何らかの 心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、 登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間 30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を 除いたもの」と定義しています。

出典元:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/futoukou/03070701/002.pdf

うちの息子は、明かに登校したくないという意思はなく、不登校という言葉が当てはまる状態でした。

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学校に行けと説得する最悪の対応

当時、不登校とか登校拒否という言葉はすでにあったものの、今ほど社会問題化してなかったように思います。

通信制高校やフリースクールがあっても、これは当事者だけの問題であり、不登校に対してどのように対応すべきかなどの議論は行われていなかったのではないでしょうか。

例外なく私もどうすべきかなど知る由もありませんでした。

いや、もし世間で広く問題になっていたとしても、我が子に関しては、その対応が間違っているかどうかという判断は難しいのではないでしょうか。

私は、息子に対し学校に行け行けと説得を繰り返しました。

何故行かないのか?聞いても明確な答えはありません。

だったら単に行きたくないという甘えであり、ずる休みであり、それが習慣になっているのなら習慣を正さないといけない、と考えました。

息子にしてみれば、自分の中で起きていること、学校で感じていること、そんなものを誰もわかってくれることなく、誰も考えてくれることなく、甘えと決めつけてひたすら常識を説くだけの人に囲まれ追い詰められていったことでしょう。

学校に行くとその都度約束をするが守られない

当時、息子には不登校以外に目立つ行動はありませんでした。

どちらかと言えばおとなしくおっとりして目立たない子供時代で、私の中ではその印象しかなく、近所とは言え普段離れている為に、彼が中学生になり変化の過程にあることなどもピンときませんでした。

暴力的な行為もこの頃にはまだありませんでした。

だから私はこの不登校を舐めていたのです。

子供のわがままや甘えた性格から来るものという受け止め方しかしてなかったのです。

説得すれば言うことを聞くと思っていました。

そして、口では「わかった。学校に行く」と言うのです。

彼は決して私の言うことを無視していたわけでも、適当な返事をしていたわけでもないと思います。

でもその約束は守られませんでした。

息子の不登校の問題は、私の想像以上に深刻で、彼の心や体に起こっていることは、私の思っているような単純なものではありませんでした。

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まとめ

不登校が始まっても特に大きな変化があるわけではないので、「話せばわかる」「言い聞かせたら従う」と簡単に考えてしまいがちです。

もちろん一時的なことで、じっくり話せば改善することもあるかもしれません。

しばらく好きにさせておけば、自分の意思で動き始めることもあるでしょう。

でもそっとしておくだけでは解決しない種類のものがあります。

この時点で気づくのは無理と思いますが、そんなケースもあることを知っておいてもらいたく、続きを書いていきます。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

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